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新入荷。石牟礼、渡辺京二、水俣、森崎和江、津島佑子、ピカソ、金時鐘、テーラー、山尾三省、鶴見俊輔、タブッキ、メイ・サートンほか
・「唐芋通信」第12号発行しました。詳しくは→https://karaimo.exblog.jp/29614587/
・カライモブックスの奥田直美が京都新聞夕刊『現代のことば』にエッセイを1年間隔月連載しています。来年の6月までに6~7回載ります。

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 『今でなければいつ』プリーモ・レーヴィ 竹山博英 訳 より引用

 流刑の刑期が終わって、家に帰されたが、戦争が始まって、ドイツ軍が数日のうちにミンスクにやって来た。そう、アダムはそのことに良心の呵責を感じていた。と言うのは、彼や、彼と同様の老人たちは、前の戦争でドイツ人を知っていたので、みなを静めようとしたのだった。ドイツ人は優秀な軍人だが、文化的な人たちだから、逃げたり、隠れたりする必要はない。むしろ農民に土地を分け与えるはずだ。だがミンスクで、そのドイツ人たちはとても口にできないようなことをしたのだった。口にできないし、そう望みもしなければ、そうすべきでもなかった。「これがわしたちの共和国の第一のきまりなのだ。もし見てきたことを語り続けたら、みな気が狂ってしまう。わしたちは子供も含めて、みな、何が何でも賢くならなければならない。草を見分けるほかに、嘘をつくことも教えている、ドイツ人だけでなく、いたるところに敵がいるからだ」


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2018年11月。すまほをさがすおとうさん


☆新本『預言の哀しみ 石牟礼道子の宇宙 Ⅱ』 渡辺京二 弦書房 詳しくはオンラインショップで→http://karaimobooks.shop-pro.jp//?pid=136975783

100円と200円本大量入荷!!
煤の中のマリア―島原・椎葉・不知火紀行 石牟礼道子 
かりうどの朝 森崎和江
詩の中の風景―くらしの中によみがえる 石垣 りん
夢の記録 津島佑子
森羅万象の中へ―その断片の自覚として 山尾 三省
水俣病裁判全史〈第2巻〉責任編  淡路剛久、清水誠、宮本憲一 、水俣病被害者弁護団全国連絡会議
環境被害のガバナンス 水俣から福島 永松俊雄
もうひとつの学校 遠山塾高校から水俣大学まで 尾形憲
水俣病の科学 西村肇・岡本達明 
捜査における法解釈をすすめるもの―水俣病関係刑事事件への雑感  武藤昭
地球環境の事典 宇井純・根本順吉・山田國寛 三省堂
現代社会と科学者―日本科学者会議の15年  日本科学者会議
ゆるす思想 ゆるさぬ思想―若い世代と語る平和・原爆・いま・未来  本島等 , 山口仙二
アメラジアン もうひとつの沖縄 上里和美
堀江正規著作集〈第4巻〉
大学の自治の歴史 (新日本新書)伊ケ崎 暁
日本語の世界 9 沖縄の言葉 中央公論社
世界の十大小説 全二巻  サマセット・モーム
「在日」のはざまで  金 時鐘
丸山眞男回顧談 下 岩波
アメリカ哲学 (講談社学術文庫)鶴見 俊輔
戦後日本の思想 鶴見俊輔、久野収、藤田省三
科学的管理法 F.W.テーラー
現代日本労働問題分析―組合運動ルネッサンスのために  下山 房雄
労働疎外とマルクス経済学  水谷謙治
青年マルクス論  廣松 渉
マルクス機械論の形成 吉田文和
資本論を物象化論を視軸にして読む (岩波セミナーブックス)  廣松渉
責任と歴史―知識人とマルクス主義   L.コラコフスキー
ベトナム革命とマルクス主義哲学   ファム・ニュー・クオン
労働現場の叛乱―8企業にみる合理化と労働の解体 (ダイヤモンド現代選書) 鎌田 慧
アメリカ労務管理史論  泉卓二
官僚制の史的分析―ウェーバー『支配の社会学』による  湯浅赳男
日本経営理念史―日本経営哲学確立のために  土屋 喬雄
労働者統制の思想―危機における労働者戦略   戸塚 秀夫
「権利のための闘争」を読む (岩波セミナーブックス ) 村上淳一
経済学的ロマン主義の特徴づけによせて (国民文庫)レーニン
科学革命の歴史構造 全二巻  (講談社学術文庫) 佐々木 力
組織と管理 全二巻 グビシアニ
組織の限界 (岩波モダンクラシックス)ケネス・J. アロー
マルクス主義と分析哲学 M.コーンフォース
七〇年代の資本主義―国際シンポジウム
新しい権力者―労働組合幹部論  ライト・ミルズ
現代日本の精神構造 見田宗介
人間への問いと現代―ナチズム前夜の思想史 (NHKブックス) 生松 敬三
声の文化と文字の文化 ウォルター・J. オング
史的唯物論と社会構成体論争   ラ・パンセ編集委員会
弁証法的・史的唯物論 全二巻 レートロー
システムと矛盾―社会主義社会における弁証法  G.シュティーラー
国防婦人会―日の丸とカッポウ着 (岩波新書) 藤井 忠俊
人物日本の女性史 全12巻
後衛の位置から―『現代政治の思想と行動』追補 丸山 眞男
人と人との間―精神病理学的日本論  木村 敏
状況から  小田実
人間・ある個人的考察 小田実
否認の思想―’68年5月のフランスと8月のチェコ サルトル
ソルジェニーツィン ジェルジ・ルカーチ、 池田浩士訳
歴史と階級意識  ルカーチ
ローレンスとオッペンハイマー―その乖離の軌跡 N.ファール・デイビス
暗闇のレッスン 西井一夫 
ドン・キホーテたち―21世紀への遺書  クロード・モルガン
戦争と美術 (岩波新書)司 修
細分化された労働 ジョルジュ・フリードマン
ヒューマニズムとマルクス思想 ハワード・L.パーソンズ
ピアジェ知能の心理学―知能はいかに働きどう発達していくか (有斐閣新書)滝沢 武久
通過儀礼  アルノルド・ヴァン・ジェネップ
生きるということ エーリッヒ・フロム
ウィトゲンシュタイン (世界の思想家) 黒田亘
社会科学の理念―ウィトゲンシュタイン哲学と社会研究 ピーター・ウィンチ
童話・昔話におけるダブル・バインド―思惟様式の東西比較 十島雍蔵、十島真理
エリクソンは語る―アイデンティティの心理学 リチャード I.エヴァンス
イデオロギーの終焉―1950年代における政治思想の涸渇について  ダニエル・ベル
生活時間と生活意識―東京・ソウルのサラリーマン夫妻の調査から  伊藤セツ、天野寛子
小さなテツガクシャたち―杉本治君・尾山奈々さんの自死から学ぶ  栗原彬・加納実紀代・小沢有作・山本哲士
社会意識の構造   城戸 浩太郎
クルプスカヤ―その生涯と思想 クルプスカヤ選集 別巻 レヴィドワ
「野宿者襲撃」論  生田 武志
新編 民主主義は工場の門前で立ちすくむ (現代教養文庫)熊沢 誠
市民の生活と警察―警察と市民の人権 Part2 自由法曹団
飢餓からの解放―南部アフリカの自立と協同組合運動 佐藤 誠
現代世界における解放の神学―第三世界の民衆との連帯を求めて 山田 経三
日本の裁判所―司法行政の歴史的研究 (龍谷大学社会科学研究所叢書) 萩屋 昌志
中国の環境問題と法・政策―東アジアの持続可能な発展に向けて (龍谷大学社会科学研究所叢書) 北川 秀樹
野蛮なクルマ社会  杉田 聡
インターネット中毒―まじめな警告です   キンバリー・S. ヤング
近代社会事業の形成における地域的特質―山口県社会福祉の史的考察  杉山 博昭
ひび割れた大学 - 大学知識人と政治的志向 ラッド&リプセット
ゲルニカ事件―どちらがほんとの教育か 井上 龍一郎
小倉金之助―生涯とその時代 阿部 博行
龍の子と生きて―八路軍従軍看護婦の手記  二ツ森 範子
クィア・ジャパン 2 変態するサラリーマン 表現のセクシュアリティ  伏見憲明
現代日本を考える 日高六郎編
療育とはなにか―障害の改善と地域化への課題  高松鶴吉
障害児の感覚運動指導  坂本 竜生
脳性まひ児の家庭療育 ナンシー・R・フィニー
老人の生活リハビリ―イラストエッセイ  三好春樹
精神障害とともに働く―自立への挑戦  やおき福祉会
ベトナム戦争におけるエージェントオレンジ―歴史と影響  レ・カオ・ダイ
食糧支配―米国農産物輸出ブームの成因と背景  ジェームズ・ウェッセル
新生アフリカの内発的発展―住民自立と支援 大林稔・西川潤・阪本公美子
ゴスペル・サウンド  アンソニー・ヘイルバット
グローバル化時代の京都企業  立命館大学経営戦略研究センター
京都の地域金融―理論・歴史・実証 湯野勉
事業承継と地域産業の発展: 京都老舗企業の伝統と革新 松岡憲司
翻訳とはなにか―日本語と翻訳文化  柳父 章
小麦色の仲間たち 早乙女勝元
ミセス・スティーヴンズは人魚の歌を聞く メイ・サートン
遠い水平線 (白水Uブックス) タブッキ
あれも嫌いこれも好き 佐野 洋子
Complete Illustrated Stories  Jacob Grimm、 Wilhelm Grimm 英文書
マルマくん かえるになる 片山令子、 広瀬ひかり
エミットとかあさんの歌  リリアン・ホーバン
シオドアとものいうきのこ レオ=レオニ
ピカソー闘牛 岩波書店
ほか

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by KARAIMOBOOKS | 2018-11-27 20:50 | 新入荷
第43回カライモ学校『みな、やっとの思いで坂をのぼるー水俣病患者相談のいま』刊行記念トーク 
・「唐芋通信」第12号発行しました。詳しくは→https://karaimo.exblog.jp/29614587/
・カライモブックスの奥田直美が京都新聞夕刊『現代のことば』にエッセイを1年間隔月連載しています。来年の6月までに6~7回載ります。

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 『みな、やっとの思いで坂をのぼるー水俣病患者相談のいま』永野三智 より引用

 Iさんは、以前の東京検診の参加者。「緒方先生に会いたくて」とお土産をどっさり持ってきてくれた。普段は水俣を隠して生きるこのひとは、時々相思社に電話をくれる。自分が生まれた水俣を愛おしく思っておられる雰囲気で「最近の水俣はどんなふうですか?」と聞く。「水俣病という名前をを聞くと、気持ちが落ち込む」とも言う。
「水俣が、私にまたわりついてくるんです」
 水俣が嫌いで、好きで、嫌いで。そんな胸の内を色んな世間話のなかに織り込んで話してくれて、なんともすっきりしない言葉は、それでも重く、切なく伝わってくる。朝から夕方まで待ち合い室に腰掛けて、小さい頃に見た猫の狂死や、村に多くいた障害を持った子どもたちが舗装されていない道を、ぺたんと座ってずっと歩く風景を話し、他の患者さんの話には相槌をうった。

 


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永野三智さんと溝口秋生さん


予約で満席となりました。キャンセル待ち希望の方はご連絡ください。

第43回カライモ学校『みな、やっとの思いで坂をのぼるー水俣病患者相談のいま』刊行記念トーク 
日時:12月22日(土)15時~17時(14時30分開場)
話し手:永野三智さん(水俣病センター相思社)
聞き手:奥田直美・奥田順平(カライモブックス)
場所:カライモブックス 京都市上京区社横町301 http://www.karaimobooks.com/
定員:30名 
入場料:1000円
ご予約ください karaimobooks@gmail.com / 075-203-1845 (カライモブックス)

 今年の9月に『みな、やっとの思いで坂をのぼるー水俣病患者相談のいま』をころからから出版された永野三智さんをお招きして出版記念トークショーをします。
水俣病で苦悩する人たちが、みな、やっとの思いで相思社への坂をのぼる。坂をのぼりきれば、不知火海がみえる。それはとっても心強いことだ。そして、話せないことを永野さんに話す。「話さないんじゃなくて話せないのよ」と、いう声。たくさんの声を永野さんは聞く。そして書き残した。本になった。本は、そうこんなふうにできてほしい。残したい。残したいのだ。自分が死んでも、本は残る。そして、水俣病で苦悩する人の声とともに永野さんの苦悩の声も聞こえる。それは、とてもつらいけど、美しい。だけど、永野さんには楽になってほしい、これはほんとうに切なる願いだ。
この本を読んで、ほかの人はどんなことを思ったのか知りたいと思った。こんな気持ちになったのははじめてだ。ぼくとNさんが年に3度は水俣に行っていたころは永野さんは相思社にいなかった。はじめて水俣に行ったときに永野さんに会っていれば、きっと、カライモブックスはなかったろうなあと想像する。たぶん、ぼくは、きっと水俣にのめり込んでいた。だからこそ、あの時間。ぼくとNさんと水俣と石牟礼さんの本しかなかったあの時間が愛おしい。そう、思う。この本を読んで、ぼくは、なんにも聞いていなかった聞こうとしなかったあの時間を懐かしんでいる。いまいち、この気持ちをうまく言うことができない。そもそも、さいきん、ぼくは悩んでいる。水俣のことを、水俣について思っていることを人に声で言うことができない。ぼくは、この会をとっても楽しみにしている。ぼくは、永野さんの声を聞く。みなさま、お待ちしております。

永野三智さんプロフィール
1983年12月、熊本県水俣市袋の出月集落に生まれ。2003年、書道の恩師だった溝口秋生さんの裁判の傍聴を始める。07年に水俣に戻り病院で働いた後、08年、「水俣病センター相思社」(同市)にて患者相談や、水俣病の関係資料を展示する「水俣病歴史考証館」の解説などを担当。機関誌「ごんずい」を編集、患者相談雑感を連載。今年9月に初の著書「みな、やっとの思いで坂をのぼる 水俣病患者のいま」(ころから刊)を出版。

『みな、やっとの思いで坂をのぼるー水俣病患者相談のいま』 
永野三智
ころから 2018年9月初版
本の詳しくは→http://karaimobooks.shop-pro.jp//?pid=134820095


21日は同志社大学にて、23日は大阪の天劇キネマトロン朱雀ホールにても、永野三智さんのトークがあります。


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定休日が火曜日と水曜日になりました
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by KARAIMOBOOKS | 2018-11-12 11:38 | イベント