カライモブックスに集まろうーー『さみしさは彼方』刊行&カライモブックス水俣移転 お祝いの一日ーー 新しい季節のはじまりを感じる今日この頃、みなさま、いかがおすごしでしょうか。私たちの友人、カライモブックスの直美さん、順平さんが『さみしさは彼方ーーカライモブックスを生きる』(岩波書店)を出版されました。素敵な表紙の挿絵はみっちんによるものです。そして、カライモブックスは4月末で京都での営業を終え、水俣へと移転されます。そこで本の出版と水俣移転をお祝いする一日をもうけたいと思います。とはいえ、何か特別なイベントをするわけではありません。この呼びかけを書いている三人(大川原拓真・大野光明・髙橋慎一)がこの日はカライモブックスにいますので、直美さんや順平さんと、そして集まった人たちと、本やお店のことなどについて、ゆっくり話す時間をつくれたらと思います。カライモブックスとお二人の紡いだ文章によってつながることのできた私たちが、それぞれのこれまでを分かちあいつつ、これからにむかっていく、そんな交流の日にできたらうれしいです。それがカライモブックスへの恩返しになればと願って。(大川原拓真・大野光明・髙橋慎一) ひさしぶりに会っていっしょにビールをのんだ。話した。あああ、たのしかった。帰り道、大野さんがイベントをしようと話しだした。歩きながら、話した。Nさん(好き)とわたしは喜んだ。すこしうしろに高橋さんと大川原さんも歩いていた。夜だった。寒すぎない、夜。歩きながら、おお、いいねえ、やろうねえ、とそれぞれの家に帰った。家に帰ってからも、このやりとりは続いて上記の文章を送ってくれた。イベントじゃないようなイベントやります。ふいにいらしてくださいませ。高橋さんと大野さんはカライモ学校で話し手もしてくれた、唐芋通信に寄稿もしてくれた。根のふかいふたりです。大川原さんは昨年から来てくれるようになった、根のあさい常連です。ふかい根とあさい根、ふたつともあるのがよいです。ふいにいらしてくださいませ。ふいにでよいです。話そうと書いてありますが、話したくなければ話さなくてよいです。なんとなく、心地よく。(奥田順平) ■日時: 2023年3月22日(水)14時〜19時 入退店自由。予約不要。参加費ゼロ円。■場所: カライモブックス〒602-8357 京都市上京区下長者町通七本松西入鳳瑞町241-22https://karaimo.exblog.jp/30427393/ ■ご協力のお願い:わたしたちは、ホモフォビア(同性愛嫌悪)、トランスフォビア(トランスジェンダー嫌悪)、性差別、人種差別、障害者差別などあらゆる差別を寛容しません。差別には不寛容です。ここは安心ではないと感じたら、主催者の3人やカライモの2人、あるいはまわりの声をかけやすい人に伝えてください。安心できる場所と時間をいっしょにつくれればと思います。話すということは、安心じゃないといけない。ここからはわたし(奥田順平)の望みですが、P&G・花王・LIONなどの人助けをすることのない会社の洗剤・柔軟剤で洗った服を着てのご参加はやめてもらえると助かります。無香料の石けんや洗剤などを使ってくださると助かります。なぜなのか。なぜ、たくさんのひとがあの香りが平気なのに自分は苦しいのか。考えます。希望を乱さないために考えます。ただ、苦しいことに変わりはありません。息はつまるし、目と喉は痛くなるし、鼻水は出るし。これ以上しんどいことはない、とは到底思えませんが、考えることによって、その悲惨な未来をときおりはすりぬけることもできるでしょう。だって、今日もたのしい一日だったし。イベントの告知文より、ご協力のお願いがずいぶんながくなってしまっている。まあ、しょうがない。お付き合いください。カライモブックスというのはややこしい場所でしょう。これからも、そうあろうと思っています。たくさんの人に言われますが水俣を終の棲家だとは決めていません。第四次カライモブックスも第五次カライモブックスもあっていいじゃないかと思っています。逃げる準備はいつでも万端です。そう、カライモブックスは安心な場所をめざしているということを共有したいと切望しています。わたしたちにとっても、わたしたちじゃないひとたちにとっても。目指す、というところが大切です。これを忘れちゃいけない。 今回はゆったりと話したいなあと思ったので、本屋スペースがせまいので、プライベートスペースも解放します。ただ、プライベートスペースにあの香りがひっつくと、日常がマジ最悪になるので、ごめんなさい。香りをひっつけた服を着ておられる方はプライベートスペースへのご入場はご遠慮お願いいたします。ご勘弁ください。その香りはひっつくのです。なぜ、ひっつくのか。その香りはなぜひっつくのか、ということは自分で調べてください考えてください。自分で調べなければ考えなければ、自分が感じないものはこの世界にないままです。はっきりと言います、自分が感じないものもこの世界にはあるということです。どうぞ、よろしくお願いいたします。香害のことばかり書きすぎました。香害はまじ最悪。だけど、無香料の洗剤を使っているから大丈夫ということではありません。自分ではないものの痛みを、信じるか信じないか、ということです。どうぞ、よろしくお願いいたします。
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| 2023-03-09 22:26
| イベント
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熊本県水俣市の古本屋、カライモブックスのブログです。HP・オンラインショップはリンクからどうぞ。
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