新入荷。石牟礼、上野英信、鶴見和子、吉原幸子、石原吉郎、金子光晴、レーヴィット、水俣、児童書ほか
第41回カライモ学校『親になるまでの時間・前編――ゆるやかな家族になれるかな?』(「ちいさい・おおきい・よわい・つよい」115号) 発売記念トーク 〈いま、こどもを育てるということ――まっとうな不安といきすぎた不安〉
4月22日(土)13:00~15:00
話し手 浜田寿美男さん(発達心理学・法心理学者)
会場 西陣ほんやら洞2階
くわしくは→http://karaimo.exblog.jp/26496866/

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『草のことづて 石牟礼道子 筑摩書房』収録の「後の世のために魚をとること」より引用

 江郷下家の新しい舟が下ろされて初はしりの仕事は、なんと〈水俣湾の魚絶滅作戦〉の時だったのである。漁民たちはこの三日間の〈魚絶滅作戦〉なるものに船団を組んで、沖に出たのだが、漁師が、魚獲りは魚獲りでも、魚を絶滅させるために海に出るとは「もう世も末じゃ」というほかはない。
 若い美一くんは、東京から帰りたてのこともあって、海風や波のしぶきのなつかしさに、一瞬だけ頬をころばせたが、同じこの舟に乗った患者家族の田中義光さんや機関長さんは、きびしく暗い顔をしていた。
 「県知事さんも、御苦労であんなはる」
 わたくしたちが御匠殿の呼んでいる江郷下家の隣の義光小父さんは、海の面に落としたままの目の色でそう漏らした。
 「魚は、絶滅できましょうか」
 とわたくしはきく。
 「そげんこた、できまっせんな」
 言下に、同乗していた漁師たちは言う。
 「こういう空しいことを、なぜ、やるかといえば、われわれが犠牲になって、実際長い間、犠牲になっとるのやから、こういう空しいことをしてみせて、後の世のために、あるいは救いになるかもしれん、とおもうて、やりよるわけです」

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2017年3月。鴨川。1時間、飛び石に飛びつく。


眉屋私記  上野英信 潮出版社
椿の海の記 石牟礼道子 河出文庫
陽のかなしみ 石牟礼道子
水俣からの想像力ー問いつづける水俣病 丸山定巳・田口宏昭・田中雄次(編)熊本出版文化会館 2005
思想の科学 鶴見和子研究 1996
暮らしの流儀 鶴見和子
オンディーヌ 吉原幸子
夢 あるひは… 吉原幸子
夏の墓 吉原幸子
幼年連祷 吉原幸子
昼顔 吉原幸子
人形嫌い 吉原幸子
水準原点 石原吉郎
断念の海から 石原吉郎
海を流れる河 石原吉郎
望郷と海 石原吉郎
石原吉郎詩集  現代詩文庫
安水稔和詩集  現代詩文庫
立原道造詩集  現代詩文庫
村の女は眠れない―草野比佐男詩集
タゴール詩集 (世界の詩) 山室静
新版 チェルノブイリ診療記 福島原発事故への黙示 (新潮文庫) 菅谷昭
ヴィオルヌの犯罪 デュラス 河出文庫
オネーギン (岩波文庫)プーシキン
むかしの山旅 (河出文庫) 今福龍太編
日本人の悲劇  旺文社文庫 金子光晴
命売ります (ちくま文庫) 三島 由紀夫
長い旅の途上 星野道夫 文春文庫
燃える風 (中公文庫) 津島佑子
アイヌの碑 (朝日文庫) 萱野茂
ヒロシマを世界に(図録) 広島平和記念資料館 
日本資本主義発達史講座 1~3部 岩波 昭和7~8
両大戦間に日欧の相互交流が日本の哲学の形成・発展に与えた影響をめぐって 藤田正勝
場所 8号 西田哲学研究会
倫理学年報 62~65集
ポール・ヴァレリー その哲学的思惟の概要  カール・レーヴィット
われらが内なる隠蔽 柴谷篤弘
ナショナリズムの由来 大澤真幸
Journal of Cultural Interaction in East Asia Vol.5~7 関西大学
Bodily Existence in History and Culture  KAJITANI Shinji(梶谷真司)
きゅっきゅっきゅっ 林明子
たくさんのふしぎ  りんごの礼拝堂 たくぼひさこ 2007
たくさんのふしぎ 鳥の目から見たら 1988
たくさんのふしぎ いっぽんの鉛筆のむこうに  谷川俊太郎、 堀内誠一 1985
たくさんのふしぎ 草や木のまじゅつ 1985
ぼく 井上洋介 こどものとも 2009
コンニチハエホン 井上洋介 こどものとも 2016
そらがおちてくるんです プンニャ・クマーリ こどものとも 2015
たいようまでのぼったコンドル 乾千恵(文) 秋野亥左牟 こどものとも 2010
イタリア 田舎暮らし (ちくま文庫)有元 葉子
漢方薬入門 (カラーブックス)難波恒雄
飲食事辞典 (シリーズ食文化の発見)白石大二
ほか

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by KARAIMOBOOKS | 2017-03-13 14:00 | 新入荷
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