第29回カライモ学校:トークショー「別府のローカル文学サークル誌を読み直す――初期『文礫』における女性作者の生活者意識を中心に【京都編】」

「唐芋通信」第六号できました!!くわしくは→http://karaimo.exblog.jp/24705377/

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カライモ学校です。今回の話し手は切り札の村上潔さんです。村上さんは切り札です。だけど、カライモブックスがどんづまりだということではありません。この話を聞きたいなあと思ったわけです。そして、切り札って知ってるのはぼくとNさんだけだからばれないやんか、と気づきました。こういうことはふいに気づくものですね。出そう。さあ、出そうと思ったわけです。何度でも出そうと。

 村上さんはだいたいかならずお土産をもってやってきます。なので、ごくまれにあるお土産がないときにみっちんは「むらかみさんどうしたんやろなあ、おかねもってへんかったんかなあ」とか「むらかみさんかぜひいてたんやで」とか「むらかみさんはみちのことすきやのになあ」とか言います。カライモ学校のくわしくは村上さんが丁寧に下記に書いてくれたので、読んでください。ご予約してくださると助かります。よろしくお願いします。みなさまお待ちしております。楽しみ!!



■第29回カライモ学校:トークショー「別府のローカル文学サークル誌を読み直す――初期『文礫』における女性作者の生活者意識を中心に【京都編】」

日時:20151010日(土)12時開場、13:00 - 15:00

会場:カライモブックス(京都市上京区社横町301 http://www.karaimobooks.com/

参加費:1drink or 1bookオーダー+投げ銭

予約:karaimobooks@gmail.com 075-203-1845(カライモブックス)

報告者:村上 潔(立命館大学衣笠総合研究機構准教授〔特別招聘研究教員〕/現代女性思想・運動史)

■企画趣旨――京都編開催にあたって

 〈カライモブックス〉は、まさにその「カライモ」という(さつまいもを指す)方言の分布範囲である、熊本・鹿児島のイメージが強いお店です。加えて、以前は「かんころもち」を販売していたので、長崎(五島列島)のイメージもあります。つまり、九州の西側のイメージです。裏を返すと、九州の東側のイメージがない。そこであえて、今回、東側の文化を《カライモ学校》でとりあげてみたいと思います。

 もうひとつ。〈カライモブックス〉には、石牟礼道子さんという人の存在が分かちがたく結びつけられています。石牟礼さんは言うまでもなく、日本の戦後文学/アジアの現代文学を代表する女性作家です。この店で彼女の作品に出会ったり、この店の存在を知ったことで彼女の作品を読み直したりした人もいることでしょう。それはとてもすばらしいことです。なので私はここで、あえて、またしてもその裏側、つまり、「九州に生きる、まったくの無名の女性作家」という存在に焦点を当ててみたいと思います。裏側、といっても、それは真逆の性質ということではなく、石牟礼さんのようなメジャーな女性作家と「地続きの」存在としてある、無名の女性たちの作品を、石牟礼さんの作品に接するのと同じように読んでみよう、考えてみよう、ということです。〈カライモブックス〉が石牟礼さんを推すのは、彼女が有名だからではありません。彼女の生とその作品が、本質的な強さ・鋭さ・深遠さ・超越性といった(このように言葉にしてしまうと非常に陳腐ですが、その陳腐な言葉のイメージを超えた)「力」を有しているからです。そうした「力」は、どんなに小さなレベルであっても、市井の、ひとりひとりの生活者である女性たちにも宿っているものです。彼女たちが、自分なりに必死に何かを「表現」したとき、その「力」の痕跡は、後世の人間がわかるように瞬いてくれます。それをひとつでもいいから、発見し、逃さずにキャッチ(感受)して、きちんと歴史のなかに位置づける。そういう小さな試みが、石牟礼さんの作品を読むのと同じくらい、いま、そして普遍的に必要とされていることなのではないかと思います。なので私は、今回それを、〈カライモブックス〉という場で「実演」してみようと思っています。

 前置きが長くなりました。

 このトークショーでは、別府のローカル文学サークル誌である『文礫』(1967年創刊~2011年休刊)を題材にとり、主にその初期の段階における女性作者の生活者意識について解説します。内容として、①サークル運動/サークル誌とは何か、②別府という土地に『文礫』というサークル誌が存在したことの意味、③サークル運動/サークル誌における女性の立ち位置とその問題性、④「生活者」としての表現の特徴とその意義、といったポイントをカバーする構成になります。

 このトークショーは、912日(土)に別府の〈P3/BEP.lab〉で行なった企画の京都編になります。別府でトークをするに至った経緯と、トークのコンセプトについては、当該企画ページ(http://www.arsvi.com/2010/20150912.htm)の「出演にあたって」を、またその企画の成果については、同ページの「企画を終えて」をご参照ください。この京都編は、基本的に別府オリジナル版と同じ構成ですが、別府の企画での成果を反映させた改訂版となります。

 戦後のサークル運動、1960-70年代のサークル誌文化、別府の郷土史、九州の文学運動、女性文学、女性の生活者意識と表現活動、といったテーマに関心のあるかたは、ぜひご参加ください。情報交換の場にもしたいと考えています。今後、九州の(これまであまり知られていない)ローカルなサークル誌を掘り起こし・整理し・分析していく営為の流れを、ここから作り出すことができれば、と夢想しております。[2015924日 村上潔]

■プログラム

12:00 開場

13:00-14:30 トーク

14:30-15:00 参加者との質疑応答/情報交換

*終了後、同会場にて交流会を行ないます。

■報告者プロフィール

1976年、横浜市生まれ。湘南経由、町田市育ち。2002年から2005年まで、『remix』誌(アウトバーン)に、映画・音楽に関する記事を寄稿。その後、『音の力 〈ストリート〉占拠編』(インパクト出版会)、『VOL』誌(以文社)などに寄稿。2009年、立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了。現在、立命館大学衣笠総合研究機構准教授(特別招聘研究教員)、神戸市外国語大学非常勤講師、立命館大学産業社会学部非常勤講師。専門は、現代女性思想・運動史。著書に『主婦と労働のもつれ――その争点と運動』(洛北出版、2012年)など。現在の主たる研究テーマは、(1)「〈新日窒労組主婦の会〉の歩みの記録とその女性運動史的分析」、(2)「フェミニスト・アーカイブ活動の展開とその意義――ロンドン〈The FeministLibrary〉の調査から」、(3)「母子世帯の育児の困難をめぐる重層的要因の検証――大阪府における事例調査をもとに」。ライフワークとして、ダンス批評、演劇批評、女性AOR研究、戦後新劇研究、戦後日本映画研究。

Web Pagehttp://www.arsvi.com/w/mk02.htm

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