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明日をひらく
岩波ジュニア新書がすきです
「ジュニア」とありますが、「ジュニア向け」として大人が見過ごしてはもったいない

世の中のさまざまな動きに対して、自分が確かに「知っている」といえることはほんの一握りで、
全く知らないこと、
聞いたことはあるけれどやっぱり知らないこと、
なんとなく知った気になっていること、
のなんと多いことかと、このシリーズの一覧を眺めて思います
そういったことへの入門として、このシリーズはいい
わかりやすい
それになんといってもおもしろいからです

私は大人になってこのシリーズに出会いました
でももし「ジュニア」の頃に出会っていたならば、私の人生はまた違っていたかもしれない、と思います
私がジュニアだった頃、世界はもっと単純だったし、人生はもっとつまらなかった

最終頁の「岩波ジュニア新書の発足に際して」にはこうあります

わたしたちは、これから人生を歩むきみたちが、生きることのほんとうの意味を問い、大きく明日をひらくことを心から期待して、ここに新たに岩波ジュニア新書を創刊します。現実に立ち向かうために必要とする知性、豊かな感性と想像力を、きみたちが自らのなかに育てるのに役立ててもらえるよう、すぐれた執筆者による適切な話題を、豊富な写真や挿絵とともに書き下ろしで提供します。

「ジュニア」の頃には知らなかったけれど、
一生を生きていくには「知性」も「感性」も「想像力」も、確かに必要で、
「ジュニア」であろうとなかろうと、それらを磨いていかなければならないのは、みんな同じだ

同じように、子どもが「明日をひらく」ためのシリーズとして「たくさんのふしぎ」があります
これも、大変いい
これについてはまたいずれ


KARAIMO BOOKSにある岩波ジュニア新書の一部をご紹介します テーマはいろいろ

「近代日本の戦争 20世紀の歴史を知るために」 色川大吉
「ゼルマの詩集 強制収容所で死んだユダヤ人少女」 ゼルマ・M=アイジンガー
「ぼくの瀬戸内海案内」 大林宣彦
「チャップリン」 江藤文夫
「ことばの力」 川崎洋
「農薬なしで害虫とたたかう」 伊藤嘉昭・垣花廣幸
「私は黒人奴隷だった フレデリック・ダグラスの物語」 本田創造
「もっと知ろうアジア」 陸培春
「オランウータン」の不思議社会」 鈴木晃
「生命進化 7つのなぞ」 中村運
「聖書物語」山形孝夫
「わたしの少女時代」 池田理代子・宮城まり子・石垣綾子ほか

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by karaimobooks | 2009-04-07 00:38 | 日記
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