新入荷。石牟礼、伊藤比呂美、森崎和江、鶴見俊輔、大杉栄、多和田葉子、ブレイディみかこ、鈴村和成、毛利嘉孝、内澤旬子、都築響一ほか
カライモブックスの奥田直美が編集人となった
『ちいさい・おおきい・よわい・つよい 115号 親になるまでの時間・前編――ゆるやかな家族になれるかな? 浜田寿美男・著』
が、とうとう出来上がりました。
ぜひ、みなさま、買ってください。カライモブックスで買ってくださると、なお、うれしいです。よろしくお願いいたします。詳しくは→http://karaimo.exblog.jp/26609833/

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『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』多和田葉子 より引用

 長年その土地に暮らして、会話を重ねれば、いわゆるネイティブ・スピーカーと喋り方が似てきて、「なまり」がなくなってくる。しかし、なまりをなくすことは語学の目的ではない。むしろ、なまりの大切さを視界から失わないようにすることの方が大切かもしれない。田中克彦氏の『クレオール語と日本語』を読んでいたら、「発音のみならず、思想のナマリがなければ、その人はフランスの勉強をする理由はほとんどありませんそしてまた、なまることがささやかながら世界の思想と人類の文化に貢献する方法なのです」と、「なまること」の重要さが強調されていた。
 この間、ハンブルクに戻る列車の中で窓が開いていて、夏でも通り風が冷たかった。隣の人が閉めましょうか、と言ったのをきっかけに天気などについて軽い会話を交わした。その人が「あなたはなまりが全然ないんですねえ」と感心して言うので、わたしは苦笑した。どうでもいいことをどうでもいい人としゃべっていると、なまりが消える。しかし、自分の頭で考えて真剣に何か言おうとすると、なまりが出る。自分の書いた詩や散文の朗読ともなると、なまりそのものがリズムの重要な構成要素にさえなる。
 文学を書くということは、いつも耳から入ってきている言葉をなんとなく繋ぎ合わせて繰り返すことの逆で、言語の可能性とぎりぎりまで向かい合うということだ。そうすると、記憶の痕跡がたくさん活性化され、古い層である母語が今使っている言語をデフォルメするのかもしれない。



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2017年6月。「これはっといたら、うれるんちゃうか」と、みっちんがかく。


葛のしとね 石牟礼道子
死を想う―われらも終には仏なり (平凡社新書)石牟礼道子、伊藤比呂美
敗北力 鶴見俊輔 編集グループSURE
日本脱出記 大杉栄 土曜社
ランボーとアフリカの8枚の写真 鈴村和成
からゆきさん 森崎和江 朝日文庫 2016
漂うままに島に着き  内澤旬子
圏外編集者 都築響一
貧乏人の逆襲!―タダで生きる方法 松本哉
はじめてのDIY 何でもお金で買えると思うなよ! (P-Vine BOOks) 毛利嘉孝
森の生活 ソロー
容疑者の夜行列車 多和田葉子
アラスカ 風のような物語 星野道夫
英語で読む啄木 自己の幻想 ロジャー・パルバース
atプラス30(松本卓也編集協力) 特集=臨床と人文知
atプラス29 特集=保育 ブレイディみかこ
atプラス27 特集=現場を生きる
nyx(ニュクス) 第3号 特集=マルクス主義からマルクスへ/なぜベートーヴェンか
ユリイカ 2016年11月臨時増刊号 総特集◎赤塚不二夫 ―81年目のバカなのだ
現代思想 2016年3月臨時増刊号 総特集◎リーマン -リーマン予想のすべて
現代思想 2016年10月臨時増刊号 総特集◎未解決問題集
現代思想 2016年2月号 特集=老後崩壊 -下流老人・老老格差・孤独死・・・
現代思想 2016年6月号 特集=日本の物理学者たち
現代思想 2016年3月臨時増刊号 総特集◎imago 猫!
世界 2016年 11 月号  特集=首都の難問
社会評論 186―労働者階級のたたかう知性をつくる 帝国主義支配をどう打ち破るのか
REAR 36(2016)―芸術批評誌 芸術・批評・ドキュメント 特集:2015 戦争を視る
ゲンロン1 現代日本の批評 東浩紀
創 2016年 12 月号 沖縄・高江の現場はいま
平和を再定義する (平和研究)
戦争と平和の法的構想 (平和研究)
平和の主体論 (平和研究)
現代短歌 2016年 09 月号 特集=夏休みの宿題「戦争と短歌」
日々ごはん 8 高山なおみ
日々ごはん 9 高山なおみ
ほか

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唐芋通信10号発行しました。くわしくは→http://karaimo.exblog.jp/26607238/
営業時間が11時から18時30分に変わりました
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# by KARAIMOBOOKS | 2017-06-25 21:53 | 新入荷
東急ハンズ京都店1階で30日まで開催中の『ハンズとホホホ~たべもんよみもんざっかとか』に、出店。
カライモブックスの奥田直美が編集人となった
『ちいさい・おおきい・よわい・つよい 115号 親になるまでの時間・前編――ゆるやかな家族になれるかな? 浜田寿美男・著』
が、とうとう出来上がりました。
ぜひ、みなさま、買ってください。カライモブックスで買ってくださると、なお、うれしいです。よろしくお願いいたします。詳しくは→http://karaimo.exblog.jp/26609833/


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東急ハンズ京都店1階で30日まで開催中の『ハンズとホホホ~たべもんよみもんざっかとか』に、カライモブックスも出店しています。
216円均一の古本たくさんと、カライモブックスの奥田直美が編集人をしている「ちいさい・おおきい・よわい・つよい 115号 親になるまでの時間 前編 浜田寿美男」の新本を売っています。
ほかに、ありの文庫とはんのきと100000tアローントコも、古本を売っています。ホホホ座は新本も雑貨も食べ物もいっぱい売っている。ぼくは、まず、納豆を買った。うまかった。みっちんはこのコーナーではないところで、ポケット版人生ゲームをおこづかいで買った。帰って、みっちんと4時間人生ゲームをした。
216円均一の古本も「ち・お」も追加します。みなさま、どうぞ、ご来店お待ちしております。(ほとんど、カライモブックスの3人は東急ハンズにいません)

このイベントのくわしくは→https://kyoto.tokyu-hands.co.jp/item/post-1455175596.html

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# by KARAIMOBOOKS | 2017-06-20 11:59 | イベント
新入荷。ロマン・ガリ、ルスタム・カーツ、石牟礼、ユージンスミス、池田満寿夫、矢部史郎、上野英信、萩原朔太郎、ハイネ、放射能、多和田葉子、西成彦、ネグリ、森茉莉ほか
カライモブックスの奥田直美が編集人となった
『ちいさい・おおきい・よわい・つよい 115号 親になるまでの時間・前編――ゆるやかな家族になれるかな? 浜田寿美男・著』
が、とうとう出来上がりました。
ぜひ、みなさま、買ってください。カライモブックスで買ってくださると、なお、うれしいです。よろしくお願いいたします。詳しくは→http://karaimo.exblog.jp/26609833/

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『アナーキスト人類学のための断章』デヴィッド・グレーバー 高祖岩三郎訳 より引用

設問 電球を替えるのに、いったい何人の票が必要だろう?
応え 一つもいらない。票は何も変えることができない。


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2017年6月。みっちんは自分の部屋がないので、写真のように布団を立てて部屋をつくっている。そして、自分の部屋で寝ながらちびまる子ちゃんを読んでいたら、そのまま眠った。そんな写真。


☆新本 夜明けの約束 ロマン・ガリ 岩津航訳 共和国 2017年6月
☆新本 ソヴィエト・ファンタスチカの歴史  ルスタム・カーツ 梅村博昭訳 共和国 2017年6月
☆新本 移住者たちの新たな問い、増殖する新たな空間 矢部史郎×山の手緑 遠心力出版 2017年6月
献灯使 多和田葉子
潮の呼ぶ声  石牟礼 道子
ユージン・スミス―水俣に捧げた写真家の1100日 山口 由美
上野英信集 (戦後文学エッセイ選12) 影書房
異郷の死―知里幸恵、そのまわり 西成彦、 崎山政毅
転覆の政治学―21世紀へ向けての宣言  アントニオ・ネグリ
美学の逆説 谷川渥
朝鮮半島の和解・協会10年―金大中・盧武鉉政権の対北朝鮮政策の評価 (立命館大学コリア研究センター研究叢書)徐勝、中戸祐夫
近代韓国の知識人と国際平和運動 李修京
南京大虐殺 記憶の暗殺 東史郎はなぜ裁判に負けたか 内山薫 世界知識出版社 2007
日本で生き抜く中国帰国生 岡井玲意子
私のなかの昭和の戦争 西村弘
君たちにつたえたい 朝霞、そこは基地の街だった。 (自由をつくる) 中條克俊
対馬丸ガイドブック 対馬丸記念会
蘇る私の広島日記―ある医学徒の原爆メモワール 加藤篤二
ヒバクの島マーシャルの証言―いま、ビキニ水爆被災から学ぶ (かもがわブックレット) 安斎育郎 , 竹峰誠一郎
隠されたヒバクシャ―検証=裁きなきビキニ水爆被災 前田哲男
Wings of Death: Nuclear Pollution and Human Health  Chris Busby  英文書
核兵器廃絶のために団結する法律家たち 核兵器の廃絶をめざす関東法律家協会 1993
「ヒロシマ・ナガサキから何を学ぶか」第6集 核兵器に対してわたしたちは何をすべきか 1990
核兵器のない世界へ―A Pugwash monograph ジョセフ・ロートブラット
生きる条件―健康・環境破壊の変遷とその認識 久保全雄 増補改訂・五版
ちょっとマッタニッポン―日本の「国際貢献」を問いなおす 労働旬報社
滅ぼされたユダヤの民の歌 イツハク・カツェネルソン
萩原朔太郎全詩集 筑摩書房 1979
天上の花―三好達治抄  萩原葉子
ハイネ全詩集 全5巻 角川書店
寺山修司歌集 現代歌人文庫
月光とピエロ (愛蔵版詩集シリーズ) 堀口大学
朽葉色のショール (講談社文芸文庫) 小堀 杏奴
薔薇くい姫・枯葉の寝床 (講談社文芸文庫)森 茉莉
贅沢貧乏 (講談社文芸文庫)森 茉莉
贅沢貧乏 (講談社文芸文庫) 森 茉莉
貧乏サヴァラン (ちくま文庫) 森 茉莉
恋人たちの森 (新潮文庫)森 茉莉
私の美の世界 (新潮文庫)森 茉莉
祇園祭大展 1994
ハウステンボス・コレクション~MC・エッシャー ハウステンボス美術館
My imagination map―未発表デッサン 1956-1965  池田満寿夫
説話絵巻 太陽 古典と絵巻シリーズ
福祉文献大事典 日本図書センター
ほか


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唐芋通信10号発行しました。くわしくは→http://karaimo.exblog.jp/26607238/
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# by KARAIMOBOOKS | 2017-06-17 15:41 | 新入荷
新本の新入荷3冊。アドニス、矢部史郎、山の手緑
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『ちいさい・おおきい・よわい・つよい 115号 親になるまでの時間・前編――ゆるやかな家族になれるかな? 浜田寿美男・著』
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『暴力とイスラーム 政治・女性・詩人』
著者 アドニス
聞き手 フーリア・アブドゥルアヒド
監訳 片岡幸彦
翻訳 伊藤直子・井形美代子・斎藤かぐみ・大林薫
発行 エディション・エフ 
定価:本体2,400円+税
四六判 約250ページ

詩は問いかけ 地平を切り拓く
シリア詩人アドニスが語る
イスラームとアラブ

オンラインショップでのご購入はこちらから→http://karaimobooks.shop-pro.jp/?pid=118487610


『討議 2011年以後、どうなのか 山口素明×矢部史郎』
(付録)「シジフォスたちの陶酔 」矢部史郎+山の手緑 インパクション195号から転載
36ページ 
B5サイズ 
ホチキス中綴じ
遠心力出版 2017年6月5日発行 
300円
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『「放射能」左翼全国集会報告集 名古屋共産主義研究会』
(付録)16年テーゼ 
矢部史郎・山の手緑・渋谷要
名古屋共産主義研究会 2017年3月1日発行 
48ページ B5サイズ ホチキス中綴じ 
300円
オンラインショップでの購入はこちら→http://karaimobooks.shop-pro.jp/?pid=118676309


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# by KARAIMOBOOKS | 2017-06-04 14:45 | 新入荷
新入荷。石牟礼、水俣、島尾ミホ、丸木俊、栗原康、原民喜、クレジオ、目取真俊、崎山多美、野呂邦暢、津島佑子、管啓次郎、串田孫一、西江雅之ほか
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『ちいさい・おおきい・よわい・つよい 115号 親になるまでの時間・前編――ゆるやかな家族になれるかな? 浜田寿美男・著』
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『百年の散歩』多和田葉子、新潮社、2017年、 「コルヴィッツ通り」より引用

 母親は「何を馬鹿なことをしてるの。ほらもう行くわよ」などと怒鳴ったりせかしたりしないで、子供の後ろ歩きを忍耐強く見つめている。多分、自主性とか創造性とか遊びなどのキーワードを頼りに、自由教育を実施中なのだろう。とわたしは多少の皮肉をこめて解釈するが、正直言うと、自分の母親にも日の当たる無人の野原みたいに明るくて悲しい気分の日があったことを思い出して動揺しているのだった。ある気分の複雑な構成要素は外からは見えない。この母親が今この瞬間本当は何を考えているのかは誰にも分からない。何か悲しいことがあって子供のしていることを修正する余裕がないだけなのかもしれない。恋をしている最中で、子供には関心が持てないのかもしれない。後ろ歩きをして転んで子供が痛い目に遭えばいいと思っているのかもしれない。子供が転んで泣き叫び、まわりの人たちが注目してくれることを密かに期待しているのかもしれない。そういう親だっている。子供は親のすべての表情、仕草、言葉を解釈できないままに記憶し、夜空のように肩に背負って歩いていく。子供が二人くらいいても不思議はない年齢に達してからちりばめられた星と星をつなぐように記憶の断片をつないで、柄杓や熊のかたちをした星座を描いてみて、雪の中を後ろ向きに歩く自分を黙って見つめていた母親の心境はこうだったのではないか、ああだったのではないか、と思いめぐらすこともあるだろう。
 子供は背後に無限に広がる空間に一歩ずつ踏み込んでいく。未知の空間での冒険がこんな日常的な時間に含まれていることを知っているのは子供たちだけだ。わたしがわざとその場に踏みとどまって道をあけなかったので、子供はどしんとわたしのお腹にぶつかって、首をすくめてわたしの顔を見上げると今度はきゃっきゃと笑い始めた。やっとぶつかる人がいたことを喜んでいるようにも見えた。誰にもぶつからないで、どこまでも母親から離れていってしまうなんて子供の望んだことではない。わたしの方も暖かい塊を全身で受け止めた瞬間、不思議な満足感を得た。体当たりとか、押しくらまんじゅうとか、そういう遊びがあったことも思い出した。
 子供がいつまでも笑いころげているので、母親が名前を呼んだ。子供は笑うのをやめて、ぱらぱらっと母親の元に駆けていった。限りなく繰り返される母と子の時間。毎日買い物に行く。今日も行く。明日も行く。あと何回行くのか、数えることなどできない。無限の繰り返し。本当は無限ではなく、いつか終わりが来る。終わりは刻々近づいいている。



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2017年4月。水俣湾埋立地の水たまり。


蝉和郎 石牟礼道子
思想の科学 78号 特集=水俣の現在 1986
みなまた海の声 石牟礼道子 丸木俊・丸木位里
言いたいことがありすぎて 丸木俊
海嘯 (銀河叢書) 島尾ミホ
月下の渦潮 島尾敏雄
眼の奥の森 目取真俊
風音 目取真俊
三田文學 127号 目取真俊『露』収録 2016
うんじゅが、ナサキ 崎山多美 2016
風の御主前(うしゅまい)―小説・岩崎卓爾伝 (ケイブンシャ文庫)大城立裕
消えゆく沖縄 移住生活20年の光と影 (光文社新書) 仲村 清司
沖縄 何が起きているのか 世界臨時増刊 2015
現代暴力論 「あばれる力」を取り戻す (角川新書) 栗原康
3・12の思想 矢部史郎
魂の労働―ネオリベラリズムの権力論 渋谷望
コンサイス20世紀思想事典 第二版
氷山へ (批評の小径)  ル・クレジオ
嵐 ル・クレジオ
隔離の島  ル・クレジオ
フライデーあるいは太平洋の冥界/黄金探索者 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集)ミシェル・トゥルニエ、 ル・クレジオ
さまよえる星  ル・クレジオ
斜線の旅 管啓次郎
本は読めないものだから心配するな〈新装版〉管啓次郎
往復書簡 詩と世界の間で―大岡・谷川対話集〈3〉 大岡信、谷川俊太郎
原民喜ノート  仲程昌徳
棕櫚の葉を風にそよがせよ (野呂邦暢小説集成1)
草のつるぎ (野呂邦暢小説集成3)
あまりに野蛮な  全2巻 (講談社文芸文庫) 津島佑子
歓びの島 (中公文庫) 津島 佑子
硝子障子のシルエット―葉篇小説集 (講談社文芸文庫) 島尾敏雄
紫苑物語 (講談社文芸文庫)石川 淳
現代小説クロニクル 1980~1984 (講談社文芸文庫) 島尾敏雄、増田みず子、藤枝静男ほか
幼年 その他 (講談社文芸文庫)福永武彦
告別 (講談社文芸文庫)福永武彦
白暗淵 (講談社文芸文庫)古井 由吉
鳴滝日記・道 岡部伊都子随筆集 (講談社文芸文庫)岡部伊都子
補陀落渡海記 井上靖短篇名作集 (講談社文芸文庫)井上 靖
風流尸解記 (講談社文芸文庫)金子光晴
人よ、寛かなれ (中公文庫) 金子光晴
草迷宮 (岩波文庫)泉 鏡花
或る少女の死まで―他二篇 (岩波文庫)室生犀星
渚から来るもの 角川文庫 開高 健
季 (百年文庫) 円地文子、 島村利正、井上靖
泪 (百年文庫) 深沢 七郎、 色川 武大、島尾ミホ
幻 (百年文庫) 川端康成、 ヴァージニア・ウルフ、尾崎翠
川 (百年文庫) 織田作之助、 日影丈吉、室生犀星
岸 (百年文庫) 中勘助、 寺田寅彦、永井荷風
ルビコン・ビーチ (ちくま文庫) スティーヴ・エリクソン 島田雅彦訳、
少年の日の思い出 (草思社文庫) ヘッセ
森の小道・二人の姉妹 (岩波文庫) シュティフター
わたしが人生について語るなら (ポプラ新書)加島 祥造
太陽の涙 (Coffee Books)赤坂 真理
台風の眼 日野啓三
悪声 いしいしんじ
海と山のピアノ いしいしんじ
馬たちよ、それでも光は無垢で 古川日出男
雑木林のモーツァルト  串田孫一  見返しに著者署名入り
四季の語らい 串田 孫一
沈黙の歌  串田 孫一
日本の一文 30選 (岩波新書)中村 明
異郷日記 西江雅之
花のある遠景 (東アフリカにて)西江雅之
やまかわうみ vol.5(2012/夏)―季刊 西江雅之自然児的世界観のすすめ
春の散歩 入沢康夫
われらが風狂の師 全2巻 青山光二 
マチネの終わりに  平野啓一郎
メディアは戦争にどうかかわってきたか 日露戦争から対テロ戦争まで (朝日選書) 木下和寛
鏡のなかの帝国:世紀末日本イデオロギー評註 太田昌国
日々ごはん 高山なおみ
チューの夢 トゥーの夢 難民キャンプの子どもたち たくさんのふしぎ
ほか

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